_ あー、MSのネットストレージ&端末同期の技術的本命は、 Live Syncでも Live SkyDriveでもなく、 Live Meshなんですな。 買ってきたものとは別に、独自競合技術を社内で平行で すすめてるのが MS らしいというかなんというか……
_ 現時点の Mesh クライアントでは、Windowsマシン(複数)および、ネットワーク上 の「Live Desktop」の間でのファイル同期共有と、Windowsマシンに対する Live Desktop からのリモートデスクトップ機能が実現されてます。 共有はフォルダ単位で第三者を招待できます。ただし Live Desktop における ファイルは今のところ容量 5G まで。Mac 版クライアントも Tech Preview が 配布中で、Windows Mobile 版クライアントの開発者むけβ配布も見つけたのですが、 これはまだ地域&人数制限があるらしく使えませんでした。 iPhone 版もそのうちでたりするのかな。
_ 機能的にはまさに Live Sync + Live SkyDrive なわけですが、 アプリ的にはより高度、かつ、デスクトップアプリよりですね。 機能はエクスプローラ統合されていて、右クリックメニューから直接任意の フォルダの Mesh共有を管理できます。Live Desktop 側で共有を作成した場合は、 とりあえずデスクトップにリンクが作成されて、それを初回に開いたときに コンフィグが自動起動するようになってました。Mac 版では該当フォルダを 開くと操作パネルがあわせて開くようになってます。
_ ファイルをフォルダになげこんでおけば勝手に全環境で同期がかかるので、 感覚的には DropBox に近いです。 ただ、DropBox は1フォルダ・1アカウントに限定されているのに対して、 Live Mesh は任意のフォルダを任意のユーザ(Windows Live ID は必要)間で共有できるので、仕事で 使うにはこちらのがよさそうです。有料でいいから将来的には Live Desktop の容量拡張と、あと、履歴管理機能の拡張に期待。
_ SDK も提供されていて、この仕組みを使ったユーザ独自のアプリもつくれるようです。 Windows Mobile むけ同期サービスの「SkyBox」はこの一環らしいという噂なのですが、 そうすると、既存の Live サービスの、メール/カレンダー/連絡先とかのバックエンドを Mesh 化して、ローカルクライアントはそれを同期参照するってことなんだろうか。 全部急に移行するととらぶりそうなので、特定フォルダとか、特定のカレンダーとかの 保存先を Mesh 上に指定できる、とかかな。
_ 追記: Expanded Live Mesh for Mobile CTP から指定のリンクを踏むと、Windows Mobile の利用制限も解放されました。 おー、ちゃんと同期されるぜ。プッシュでなくてポーリングなのが惜しいところですが、 転送用の作業が不要ってのは地味に便利な予感。デフォルトで My Picture が同期かかってて、 カメラで撮影した写真が、気がつくと、共有かけてるPCとLive Desktopに生えてる次第。
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全部の更新を拾ってためこむ&外部からの指示で過去バージョンを上書き再放出するような
クライアントを作ってしまえば簡単な履歴管理を自前で導入できなくはないなぁ。
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