今日は猫の日
システム+画面作業のみの案件がバグ祭り。かなり枯れてる版なのでシステムバグはほぼ無いはずで、 おこってる現象は定義ミスとスクリプトのミスばかりのようなので、典型的なデバッグ(テスト) 不足です。うちは今は亡きあそこのアレとかソレとか、わりと過去何例もそういうのあるんですが(苦笑)、 プログラマのせいにされるとちょっとしょんぼりです。
ただ、スクリプトバグがおこりにくい&スクリプトバグが即座にさがせる システムはやっぱつくらんとダメだよなぁとは思うのでした。 単純エラーなんてのはコンピュータのほうに探させるべきなのです。 スクリプトを実際に追わないといけないとか原始的にもほどがある(汗) はい、しょせん現状の現場はこんなもんです……
新しいほうのシステムだと、エラーログの一括出力はあるのですが、 やっぱり実行が必要で、現場のスクリプタさんからはその場で確認用に実行 した瞬間に該当シナリオ中にある問題点を全部出してくれるとうれしいと 既に言われてます。ごもっとも^^;
末尾まで事前に全パースしておく体系への移行はちょうど検討中なので (コンシューマ系用のシステムだと事前パースは全部やってるのでそれをバックする形)、 あわせて素材系エラーも少なくともファイル存在はチェックする処理をしこめば いいってのは既にわかってたり。作業上は、全ファイルをルートにそって自動走査 させて全ログをださせる他、単発実行時にテンポラリに調査結果のタグファイル はいてテキストエディタにひらかせるようにすると便利に使えそうです。
この種の処理をするときは KAGParser さんがちょっと融通きかないのですが、 それはこないだ dee さんに頼んで特殊処理をしないフラグを作ってもらったところだったり。
ちなみに、ルート系処理は、TYPE-MOON さんのシステムのように、別ファイル記述に
移行するのが自動チェック的にもメンテ的にも正義です。あとフラグも。
たとえ分岐に伴うものでもスクリプト中にうめるのは実はよくなくて、正しいのは、
たとえば、「このファイルのこのラベルを通過したらこのフラグを立てる」といった
形で、名前の類をキーにしてフラグ定義ファイルに一括で書くようなスタイルです。
次世代開発からがんばって移行かなぁ。
_ PS Home 用の開発言語は Lua、 に続いて、 スクエニの Wii Ware 新作は Squirrel ベースのシステム。
_ 一般ユーザ向けとしての前者よりも、本体開発としての後者のが重要かな。 メモリがふんだんに使えて、きちきちのパフォーマンスを要求されないなら、 スクリプト言語系の開発効率はとても良いので、出るべくしてでてきた流れだと思います。 互換環境がとても作りやすくなるというメリットもあって、うちはもっぱらそれが主目的で使ってます。
_ 動画再生中に他の処理を行うことですが、 とりあえず吉里吉里は普通にできます。任意のレイヤ上で動画再生可能で複数もOK。 同人だとクレージュA とかが活用してますね。商業だと ANIME Lilith とか? たぶん同人活用あけっこう多いと思うのですが、把握できてません。
_ いまどきのエンジンならたぶんわりとどこでもでき……ないかもですね。 あんまり見かけないのは確かです。テックアーツ系の各ブランドの作品 ではイベント絵的にはふんだんに使われてたかと思います。
_ 同じフレーム数なら、ぱたぱたアニメよりも動画形式のほうが圧倒的にデータサイズが 小さくできますから、できれば採用したいというところはそれなりにあるでしょう。 にもかかわらず、ぱたぱたアニメは実装していても、一般的な動画を個別素材と して扱えるものが少ない(たぶん)のは、 1. α情報を扱える一般的・普遍的な動画形式が存在しない、 2. DirectShow で動画をアーカイブに収納するのは難しい、という技術的な理由があると思います。
_ α情報が扱える動画形式としては、現状、ARGB 無圧縮AVI、QuickTime、On2VP6、 あと古い Indeo だか Cinepack だかのどれか、ぐらいしかないはずです。 無圧縮AVIはデータサイズ的と再生時間がしょんぼり、古いコーデックは入ってないし、 QuickTime はインストールと実装が必要、On2VP6 は基本的には Flash のみ。 2. については、Windows だと DirectShow の入力フィルタを新たに書き起こす必要があって これがわりと大変なので対応してないところが多いのだと思います。 ぱたぱたの延長として、Motion JPEG の自前実装など、オリジナルの 動画形式をつくって対応してる所はけっこうあるのではないかと思います。
_ 吉里吉里は動画のアーカイブ収納も対応しているので、無圧縮AVIでもアーカイブでの 圧縮指定してしまえば短時間でよければけっこういけるかも……って、それだと パタパタアニメとのサイズ的な差分づけの意味が無いですね。あと、レイヤーでの 再生が ltAlpha なレイヤーではうまくいかない問題があった気がするけど最新 の krmovie ではなおってたっけ? うちが以前に ExE で演出用にαムービーを使ったときは、α用の情報を横に 並べてもった MPEG ファイルをつくって、それの再生状態を別のレイヤに 無理やり分割コピーする、という小技で逃げてました。
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