「電波とどいた?」
2010/05版 その1

2010/05/07 (金)

体験版チェック (えろげ)

_ なんかたくさんでてれぅ。5連中にへこへこ確認。

_ りとるらびっつ(WHITESOFT)体験版。新ブランド。システムは lucifen library 系。 旧テリオス系で現在は Navelのシステム。スタッフが旧テリオス組のようなので、PGを外注でお願いしたとかそんなところかしら。 1024×576ワイド。システム音量指定あり、ボイスカット指定あり、BGMダウン指定あり、キャラ別音量指定あり、表情変更は同期。 テキスト表示は浮動・可変サイズスタイル。すたじお緑茶やAlcot作品と同系統のスタイル。 窓ごとサイズを拡縮演出あり。地の文も浮動すると読みづらい気がする。 表情変更は非同期、キャラアクションあり、エモーションありでいろいろと今風。色と塗りが目に痛いのが惜しい

_ 撫子乱舞(white cyc)体験版。システムはNNN。 ボイスカット指定なし、キャラ別音量指定あり、表情変更は同期。

_ おしかけ!アントルメ(カミツレ)Web体験版。 新ブランド。システムは椎名里緒。システム音量指定あり、ボイスカット指定無し。 表情変更は同期でキャラアクションは非同期。 画面転換などがクリックで飛ばせない。

_ ゴニン!?(STUDIO邪恋)体験版。システムは BGI。 ボイスカット指定無し。エモーション、はこれは立ち絵組み入れかしら。 強制スキップがない。

_ はぴ☆さま!(SugarPot)体験版。システムは独自。 コンフィグ画面がなくてメニューのみ。 ボイスカット指定あり。BGMダウン指定あり、キャラ別音量指定あり、表情変更は同期。

_ よう∞ガク(ぱわふるソフト)体験版。新ブランド。システムは椎名里緒。 ボイスカット指定なし、キャラ別音量指定有り。 表情変更は同期でキャラアクションは非同期。 表情窓ありで画面外キャラ用。 画面転換などがクリックで飛ばせない。

_ ボクラはピアチェーレ(アドリブ)体験版。新ブランド。システムは独自。 ボイスカット指定無し。てかほとんど機能無し。 表情変更は同期。画面転換などがクリックで飛ばせない。 目ぱち有り。エモーション表現あり。

_ こんそめ!(SilverBullet)体験版。システムは吉里吉里。 システム音量指定あり、ボイスカット指定なし、BGMダウン指定あり、キャラ別音量指定あり。 画面転換などがクリックでとばせない。表情窓ありで話者表示。主人公顔あり。 表情変更は同期。暗転処理を個別αでやってるようで人と背景が重なってると合成がまざる問題あり。 しかし作風かわらんな^^;

_ うたてめぐり(FLAT)体験版。システムは CatSystem2。本家含めて採用は4ブランド目になるのかな。 たしか前作は nscripter だったからえらい進化に^^; ボイスカット指定あり、BGMダウン指定あり。 キャラ別音量指定あり。コンフィグのメッセージ速度調整が効いてない^^; 表情変更は非同期、アクションあり。表情窓ありで話者表示。

_ ぐらタン(コットンソフト)体験版。システムは majiro。1024×768の高解像度。 ボイスカット指定あり、キャラ別音量指定あり。 表情変更は一瞬。表情窓ありで話者表示。

_ 「天の光は恋の星」(Eternal)体験版。システムは独自。 コンフィグ画面は全部システムダイアログ。 システム音量指定あり、ボイスカット指定あり、BGMダウン指定あり。キャラ別音量指定あり。 クリックによるオート解除抑制あり。 表情変更は同期。アクションあり、口ぱくあり。 セーブが通常時は無いようで「中断」してタイトルからそこから継続できる仕様

_ ファミ魔!(PUZZLE BOX)体験版。 システムは独自RPM ADV System (情報さんくす。Ciel とかと同じシステム)。キャラ別音量あり。表情変更は同期。 アクションとかがスキップできない。バックログは巻き戻しスタイル。

_ bitter smile. (戯画) 体験版。システムは NeXAS。 システム音量指定あり、ボイスカット指定あり、BGMダウン指定有り。 入れ替えたCTRLが拾えないバグはまだ直らず。まあSHIFTとかに割り当て変更で問題回避は可能。 表情変更は非同期、というか一瞬かな。アクションあり。エモーションあり。 画面転換などはクリックではとばせない。 表情窓ありで話者表示。バックログが強化されてて、表情表示と指定場所へのクイックジャンプが追加。

_ 1頁のテキスト途中でのボイス変更/アクション実行は内部的にはそこでテキストが分かれてる。 つまりアクション系が入るのはボイス冒頭限定。同様に地の文も改頁までにキー入力待ちが入る場合あり クリック連打で演出をとばしてしまう可能性は減るけど、1クリック1メッセージでは なくなってます。これはなんかいい解決方法無いかなー。 アクション演出はいってるとこはアイコン表示とか出すといいのかな

_ なんかコンフィグ項目がいろいろ増えてる気がしたので、 一つ前の ADVタイトルの「キュアフル!」と比較してみた。

  • オートロード機能。起動時に前回保存時から自動起動
  • クイック設定機能。いくつかの基本項目調整ががプレイ中に表示可能なサブウインドウから可能
  • NEWアイコン。最新セーブデータにマークがつく
  • フルスクリーン時挙動制御などが項目追加
  • マウスのホイール動作やカーソル動作の項目が追加
  • オートセーブ機能の挙動が細かく設定可能に
  • 文章のみスキップ機能(演出はとばされない)←これはおもしろいかも
  • クリックでいきなり次の文にとぶ機能←メッセージ速度最速の人だと意味無いかな
  • オート時にボイスありだとメッセージを表示しない機能←いわゆるドラマチックモード
  • 次の選択肢にジャンプ機能の設定項目追加
  • 文字グラデーションが調整可能に&縁取りの無効化が可能に
  • 「既読アイコン」表示 ←しかしON/OFFしても差がない(汗)
  • マスターボリュームとループボイスボリュームが追加
  • ボイス再生速度調整が可能に(×1.0〜×3.0)
  • 機能わりあてでの「スキップ」が「既読」と「全文」に分離。強制スキップの割り当てが可能に

_ うお、かなり増えてる。けっこう重要な追加機能もあるですな。 ただ、項目増えすぎてる感もやっぱあるのでシステムよりの項目は外部ツールに 追い出してもいいんじゃないかなという気もする。 ボイス再生速度調整がついてるのは、これで、RealLive、うちのシステム(吉里吉里設定でさわれる)につづいて3種目。 このシステムは、オート時は、画面中メニューの構成が変わって速度調整とかができる 仕様で、これは正しいよねと思ったり。スキップもオートも解除は右クリック なのは業界標準になるべきな気がするな。そうすれば解除するかどうかのコンフィグは 基本不要なわけで。現行は左クリックでそのまま解除が主流。

_ あー、うちがかかわってるのものせとく。

_ ゴスデリ(lose)体験版。新ブランド。システムは吉里吉里2でワムソフトカスタム版。 1024×576のワイド。画面上下に常に制御パネルならんでるので実質はもっと細いワイド。 ツール+サポート提供のみで中身は基本先方が組んでます。 画面系は uipsd ベースで、world 拡張はレイヤぐらいしかつかってないぽい。 システム音量指定あり、ボイスカット指定あり、BGMダウン指定は体験版では無かったんですが、 なんか先日レポジトリ覗いたら生えてました。キャラ別音量指定あり。 ON/OFFの表示がわかりにくいとか、画面中に同じ機能が別の順でならんでたりとかわりとUI構造がちぐはぐ感。 画面の細かい設定は上のメニューにあるならゲーム中ではいらない気がする。 組み込みフォントあり(LETS:マティス、筑紫ゴシック、Popフェーリ、グレコ)

_ ゲーム画面は、ノベルタイプで、立ち絵無しで全部イベント絵とその差分だけで 構成するようなスタイル。というか、レイヤの使い方が無茶すぎる(苦笑)、 マルチスレッド版吉里吉里(開発中)が効果的な作品って初めてみた。 何枚かさねてんだこれ……。あと、句読点の待ち時間指定が細かいのはこだわりか。

『黄昏のシンセミア』を応援しています!

_ 黄昏のシンセミア(あっぷりけ)体験版。システムは吉里吉里2でワムソフトカスタム版。 システム+スクリプト作業を提供。ボイスカット指定あり、キャラ別音量指定あり。 表情変更は非同期。アクションあり。 組み込みフォントあり(LETS:ハミング、マティス、スーラ)。 目玉はフローチャートシステム搭載。描画機構がんばったよ!おいらじゃなくて三上君が。 前作は fillrect 処理だったので全部四角だったんだけど、全部GDI+で書くようになったので →とかも綺麗に。ここの前々作であった「フラグメント」という裏ストーリー表示も統合して、 「シーン再生」とかかなり力業的に搭載。

_ 光輪の町、ラベンダーの少女(あかべぇそふとつぅ)体験版。システムは吉里吉里2でワムソフトカスタム版。 システム+スクリプト作業を担当。本家名義のがうちに来るのはお初。 ボイスカット指定あり、BGMダウン指定あり。キャラ別音量指定あり。 表情変更は非同期。アクションあり。表情窓ありで話者表示。 組み込みフォントあり(LETS:学参丸ゴシック)。

_ 総括。システム音量指定できるシステムが増えてるのはシステム効果音がうざいってユーザさんがいるからかな。 あと、今回みてると、BGMの自動ダウン機能搭載が増えた気がする。この機能もわりと好みがわかれてる ようで、単にON/OFFでなくて下がった時の音量を指定できたほうが良さそうな気配

組み込みフォント対応メーカが増殖中、ってうち関係ばっかりですが。 ちなみに、コミュでは独自フォーマットで提供してましたが、吉里吉里 標準フォーマットで LETS ライセンス的に問題ないものを出力するツールを 作ったので、標準のフォント選択メニュー中からも選べるようになってます。 他の吉里吉里採用ブランドさんもぜひご検討を。

追記:フォント選択メニューはwin32dialog によるうちの独自組みだそうな^^; すまぬ



2010/05/09 (日)

吉里吉里 StorageMedia プラグイン (吉里吉里)

_ 吉里吉里のプラグイン機構の iTVPStorageMedia インターフェースが、コンパイラの挙動差の関係で正常に動いてませんでしたってことで仕様変更されてます。 開発版バイナリもあわせて更新済み。たぶんつかった実例が、いままで一つも存在してなかったと思われるので、まあ問題はないかなと^^;

_ で、これで何ができるかってことなんですが、要するに、xp3 でない独自のアーカイバを足すための機構です。 minizipプラグインvarfileプラグインmemfileプラグイン といったサンプルをくんでみたので、そろそろばらされにくいように独自機構つくるかな、とか興味のある方はどーぞ。 minizip が実際に zip 形式のファイルを直接吉里吉里でマウントして扱えるような仕組みになっててわかりやすいと思います。 varfile、memfile はメモリファイルシステムの実装例になります。オンメモリ上で素材加工してそれをロード、といった 使い方ができます。varfile プラグインは直接 octet 変数をファイルとして参照できてしまうので、 sqliteプラグインで DBから取得した octet 変数から画像をロード、といったトリッキーな処理にも使えるかと思います。



2010/05/10 (月)

FXGフォーマット (Flash)

_ 不勉強で良く知らなかったのでざっくり調べてメモ。

Flash XML Graphics。ベクタ/ラスタを同梱可能な Adobeの新画像ファイル形式。 mxml のサブセットとして設計され、Flash で表現可能なグラフィック表現の機能を含めることができる。 ツール間でのデータ交換で使うことを目的にしている。 レイヤ構造が定義された xml ファイルと、個別レイヤの画像の assets ファイル群 (実体はpngファイル) とで構成されている。 Adobe CS4 時代から導入が始まっている。

Illustrator CS5

  • 読み/書き/配置できる
  • 保存時にassets の内容は同名で上書き
  • 参照されなくなったものは削除されない

Photoshop CS5

  • 標準では扱えず、別配布プラグインで読み/書き/配置できるようになる。
  • 問答無用でビットマップ化される
  • 保存時に assets の内容が名前が入れ替わってしまう
  • 参照されなくなったものは削除されない

Fireworks CS5

  • exportできる。
  • 保存時に assets の内容は同名で上書き
  • 参照されなくなったファイルは削除されるが .svn があったりすると削除失敗するようで残る

Flash Catalyst CS5

  • importできる

Flash Professional CS5

  • import/exportできる
  • 保存時にassets の内容は同名で上書き
  • 参照されなくなったものは削除されない

_ 現状、最もサポートが手厚いのは Illustrator の模様。まあ、PDFやら SVGやらごつい規格に対応してるから 対応は容易なのでしょう。実は Fireworks が一番早く対応したようなのですが、export しかできない罠。 Photoshop は CS4 では標準で入ってたのに CS5 では外部拡張。リリースに間に合わなかったのかな。

_ Flash Catalyst は、作業中の画像をレイヤ状態を維持したまま Photoshop/Illustrator に送って作業 できるというのが売りですが、この時に FXG をつかってます。ただ、FXG側で可能な表現には限界があるので、 高確率で、作業した結果がうまく反映できないということが発生する予感。 Photoshop/Illustrator 側に作業可能な機能範囲を制限するような機構が備わればいいと思うのですが……

_ FXG導入は、ややこしいことになってる個別ソフトの画像フォーマットの扱いを一括化したい目的が あるものと思われますが、完成度はまだまだ微妙。現状はツール間の保存の挙動の整合すらとれてません。 また、定義とデータが分離したフォーマットは、原理的には構成管理との相性は良いはずなのですが、 削除処理などがきちんと working copy に対応できてないと逆にトラブルの元になってしまいます。 たぶん今のものを Subversion 上で使うと高確率で事故る(汗)

_ とりあえず、PSD のような謎のフォーマット形式よりは、はるかに扱いやすいと思われます。 再構築も比較的容易でしょうし、対応ツールを作るのはわりと使い処がありそうな気はします。

_ しかし Adobe のツールは、ファイルダイアログの仕様がアプリごとにまちまちすぎて困る。 そういうとこ統一しようよ……




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