「電波とどいた?」
2010/04版 その2

2010/04/11 (日)

体験版チェック (えろげ)

_ ういーす。またたまってるよ。ちと大変だった。

_ 「キュアメイトクラブ」(あてゅわあくす)体験版。1024×600のワイド作品、 フルスクリーン挙動がちょっと微妙。わりと額ぶちになってしまうと思われ。 システムは独自。GDI版とD3D版がわかれてます。 ゲーム内コンフィグはシンプルで詳細は右クリックメニューから。 「右クリックでコンテキストメニューを開く」のチェックはずすと出せなくなる罠が(ini削除でもどせる)。 ボイスカット指定あり…かとおもったらなんかおかしい。 「次の音声が再生されるまで音声を止めない」だと一般的なボイスカット無しで、 これと排他で「音声再生終了時に自動で次へ」になっていて、これだとボイスが 終わるとクリックが無くても次のメッセージがすぐ表示されてしまう。 うーん、変な仕様(汗)。キャラ別音量指定あり。表情変更は同期。 表情窓ありで表示内容は立ち絵と同期。 バックログは巻き戻しスタイル(256個まで)で、任意の場所から再開可能。 標準だとその上にテキストがログ状にかさねて表示されててしまって見づらいです(コンフィグでカット可能)。 巻き戻しとバックログは搭載するなら2種に分けたほうがいいですな。 巻き戻しバックログとか高速スキップとか、プログラマさんの腕はあるけど仕様決めが甘い印象。

_ 「魔界天使ジブリール4」(FrontWing)体験版。 システムは、ういんどみるのCatSystem2。1024×576のワイド作品。 ムービーが話題ですな。渡辺明夫×URA がこんなにしっくりはまるとは。 立ち絵きれいですなぁ。ワイド想定で配置とかにいろいろアクセントつけてますね。 ボイスカット指定あり、キャラ別音量指定あり、表情変更は同期。 表情窓ありで表示内容は立ち絵と別(画面外にいるキャラ)でイベント絵時は窓枠消去。 表情窓は、やっぱこのスタイルが一番しっくりくると思う。

_ 「カスタードクリームたい焼き」(axis)体験版。 システムは吉里吉里。UI構造からしてKAGEX。そして使わないであろうプラグインが無駄にはいってる。 ボイスカット指定あり、キャラ別音量指定あり、表情変更は同期。 立ち絵たくさんならべてるけど棒立ち感強し。皆おなじ向きなのとポーズの差異が少ないのが厳しい。

_ 「Re:Seven」(LilacSoft)体験版。 システムは吉里吉里。ボイスカット指定なし、キャラ別音量指定あり、表情変更は同期。

_ 「DEARDROPS」(OVERDRIVE)体験版。 システムはBuriko。 ボイスカット指定あり、オート時クリック有効指定あり、表情変更は同期。 表情窓での主人公表情表示あり。ノベル/メッセージ折衷スタイル。 メッセージ窓表示のときも複数回クリックが多用されている。これだとテンポいまいちじゃないかなぁ。

_ 「ねこ☆こい!」(Whirlpool)体験版。 システムは YU-RIS の 3.00系。 ボイスカット指定あり、キャラ別音量指定あり、表情変更は非同期。 キャラアクションありでカメラワークも多用。スライド自体は綺麗だけど処理前とかちょいつっかかる感。 タイトル画面に「前回の続きから」あり。セーブデータ管理画面がいいですな

_ 「カスタムレイド4」(Kiss)体験版。1024×600のワイド作品。 システムは吉里吉里で Irrlichtプラグインを使ってる。 シミュレーション部分ががっつり Irrlicht活用ぽい。 スライドとかが非常にスムーズなのと、エフェクト処理とかも素の吉里吉里だと無理な表現がある。 ボイスカット指定あり、キャラ別音量指定なし

_ 「ノーブレスオブリージュ」(CLOCKUP)体験版。 システムは YU-RIS 2.90系。ここは基本これを使い続けてますな。 ボイスカット指定あり、キャラ別音量指定あり、システム音量指定あり。 表情変更は同期。キャラアクションあり。

_ 「アッチむいて恋」(ASa Project)体験版。 システムは吉里吉里。ボイスカット指定無し。表情変更は一瞬。 キャラアクションあり。なんかBGMフェードを強制でまってるようで その間スキップがきかない。

_ 「あまつみそらに!」(クロシェット)体験版。 システムは、ういんどみるのCatSystem2。 ボイスカット指定あり、キャラ別音量指定あり、表情変更は非同期。 アクションあり、エモーションあり。セリフ毎にポーズないし表情変更+動き。 あとボイス同期で中途にもアクション入ってます。今回のチェックでは一番うごかしてる作品。 この手のスタイルの非常に良いお手本。ポーズ・表情バリエも、このスタイル想定でがっつり 組んでるんだろうなー。いいなー。二人配置時はやや真ん中によりすぎ。もすこし離したほうが 見栄えが良い。そして3人配置はさすがに狭い。立ち絵的にはワイドにするべき作品。 暗転はさまるところはメッセージ窓消去したほうが良いと思う、というか消してるところもあるのか。 差がよくわからない。あと文字が小さいかなー。画面分割を多用。これが表現できるのはさすがのCS2。 これも、これができるのを踏まえて教室背景を2種発注かけてあるんだろなー

_ 「主に交われば赤くなる」(ぐみソフト)体験版。 システムはインターハート系共通の SystemC。 ボイスカット指定あり、キャラ別音量指定あり、表情変更は一瞬。 アクションあり……なんだけど過剰でややキモイ。 スライド系はフェードも組み合わせたほうがいいです。 CTRL差し替えを取得できないバグ持ち。

_ 「ぺたぺた」(LIME)体験版。 システムは独自システム……じゃなくなってる^^; これは MAJIROですな。 ボイスカット指定あり、キャラ別音量指定あり、システム音量指定あり、表情変更は非同期。 アクションあり。立ち絵演出をがんばろうとしてるけど素材が足りてない風味。配置バランスはいいですな。

_ 「色に出にけりわが恋は」(ういんどみる)体験版。1280×720のHDサイズワイド。 システムはCatSystem2。本家です。世代があたらしいのかコンフィグツールが組み込みで dll になってる。 ボイスカット指定あり、キャラ別音量指定あり、表情変更は非同期。 アクション、エモーションあり。表情窓ありで表示内容は立ち絵と同期。 画面のわりに文字サイズ小さい感。立ち絵配置は比較的平凡。あまり同時にキャラでないのもあってか 基本センター配置で、2人配置時はやや中央より。3人ならぶところはゆったり配置。 前方見切れる位置に大きいのを立てるとかはアクセントになってます。 わたわた系アクションがなかなかいいかんじの動き。これはマネしないと。

_ 「ヒメと魔神と恋するたましぃ」(オレンジペコ)体験版。1024×768サイズ。 ブランド名が不吉(ぇ。システムは吉里吉里。これもつかってなさそうなプラグインがいろいろ。 ボイスカット指定なし、表情変更は同期。アクションあり。って謎のカードバトルが。

_ 今月はCS2無双かしら。

_ 余談。ルーンロオドは AZSystem っぽいよなぁと思ってたんだけど、ご本人に聞いたらやっぱ作者だった。 あと、ゆにばるのシステムはMaid2。 現行システムがコードから公開されてるのは貴重です。



2010/04/15 (木)

吉里吉里Squirrelプラグイン (吉里吉里, sqiurrel)

_ 吉里吉里用の squirrel プラグイン最新版です。 以前の版はかなりバギーなのでたぶんつかってる人いないと思いますが(苦笑)、 とりあえずこれで安定版になったのではないかと。

_ 吉里吉里には TJS2 があるのになぜ squirrelか? squirrel にはコルーチンがあるので、非常に自然に逐次処理を書くことができます。 イベントドリブンスタイルでの記述ももちろん問題ありません。 まあ、概念的には「よりインテリジェントなKAGっぽいものが簡単に使えるようになった」 ぐらいで。あー、実はKAG用のプラグインもあったほうがいいのかしら。squirrelスレッドの 起動/停止命令とその実行処理完了を待つ命令だけでわりとなんでもできそうな気がする

_ えー、ぶっちゃけ以前と仕様ががらっと変わってます。某案件での試用の結果、 疑似スレッドの駆動部はtjs 側に出したほうが良いとの判断になりました。 駆動部を隠れ continuous handler で中に埋めてしまうと tjs側のオブジェクトの 同期処理との順序制御ができなくなってしまう罠。外出ししておけば、 continuous handler で束ねる際に任意の順序で処理を行うことができます。

_ あと、旧版は TJSのnullへの配慮ができてなくて、squirrel 単独で primary layerが生成できないというアホなことになっていたので それにも対応しました。また、TJS側からのイベントを適切に squirrel側のインスタンスに回すことができる仕組みも入れ込みました。 TJS側からの呼び出し、squirrel側からのメソッドオーバライド、双方向で実装してあります。 これで、TJS部は最小にして、あとはほとんど全部 squirrel だけでコード記述できるようになったかと思います。 付属サンプルが実際にそういったコードになっていて、ウインドウ生成から終了処理まで squirrel 側で制御されています。

_ なお、squirrelを活用した複数環境にまたがる互換システムの整備を想定した場合は、 なるべく squirrel 側には環境依存処理はいれないほうが良いです。吉里吉里の組み込みクラスには わりと独自の癖があるので、TJS側でそういった癖を吸収した自前クラスによるベースエンジンを作った上で、 それを扱う squirrel スクリプトで制御部を実装するようなスタイルが実用的だろうと思います。



2010/04/17 (土)

OPTPiX webDesigner (OPTPiX, 画像処理)

_ OPTPiX webDesigner の Ver.2 からの優待アップグレードの期限が せまってるよーというメールがきたので、ページ見ていて初めて気付いたんですが、 webDesigner4 って、EsPix なる機能が増えてたのね。さっぱり気付いてなかったのは不覚。 正直 webDesigner 自体はα扱えないからもはや使うことは無かったりするんですが。

_ EsPix 機能は基本は画像ビューワで、それだけだと普通なのですが、 エクスプローラ連係の EsPix Iconizer というのがあって、それがすごいのです。 標準のエクスプローラで、webDesigner が扱える画像形式をそのままサムネイル表示できます。 で、webDesigner は susie plugin 対応してるので、それで表示できる画像はなんでも表示可能になります。 技術的には WICCODEC を自分で書き起こせば同様のことができるわけですが、ぶっちゃけ書くのが めんどくさい。どうせ書くなら susie プラグインのが圧倒的に簡単。 ぐぐってでてきた TLG の susie plugin は完全なα対応できてないですが確認だけなら問題なしかな。

_ なお、この susie プラグインフォルダ指定の部分に なんかバグがかくれんぼしてるようで、うまく指定できないことがあるようです。 そこでごにょっと某氏に教えてもらった情報: HKLM\SOFTWARE\web technology\EsPix 4\Module\{F42D7D1F-849A-4a63-89DD-D781BE5308B4} に SusiePath でフォルダ名を手動指定すればOK。

_ あと、EsPix viewer はPSDの高速プレビューができるのも地味に便利。 単にちょろっと内容確認だけで Photoshop とか立ち上げたくない。 これでレイヤーの ON/OFF もできると万全だったのになー。 あ、あと、あの不幸の QuickTime の関連づけも奪える(笑)


OPTPiX Pro (OPTPiX, 画像処理)

_ webDesigner とは別に、ページを見てたら、 OPTPiX Pro なるものの発売予告が。 以前より具体的な情報がでてます。

_ OPTPiX imesta は、ゲーム開発現場ではデファクトになってるすごいツールなのですが、 いかんせんお高い。や、値段分の価値はあると思うんだけど、それでもお高い^^; あと、全機能が必要なわけではなく、そもそも既に手元で代替機能が自前で作れてる部分もけっこう あったりするのです。その上で、どうしても手に負えないのが「αつきインデックスカラー減色」。 一応 pngnqとかあったりするのですが、 品質的にはあんまよろしくない。

_ で、この Pro は、その部分を含んでいて、なおかつ、Photoshop から操作できるという 話じゃないですか。Photoshop プラグインの機構自体は公開されたもので、 がんばれば自前ツールからもわりとごにょごにょできるのではないかと楽しみすぎるわけです。 あと、機能自体はだいぶ限定されてるようだから、お値段もお手頃なのではないかと期待。 数万〜10万ぐらいまでにおさえてくれたらうれしい。




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